御由緒
大山神社は、しまなみ海道沿線 因島の土生町、瀬戸内の島々を見渡す小高い丘に鎮座しており、宝亀四年(七七三)伊予国大三島の大山祇神社よりご分霊を勧請し、隠島大神と称したといわれている因島最古の神社である。『三代実録』の「元慶二年(八七八)備後の国無位十二月十五日隠島神に従五位下を授ける」とあるのは当神社の事といわれている。
中世、因島村上水軍の守護神として崇敬され、安土桃山時代には因島総氏子中より本殿拝殿の改修奉納がされ、江戸時代には郡中祈願所として広く崇敬を集め、今日「祈りの宮」「願掛けの社」として、「せとうち七福神」のお宮として全国から年間三万人を超える参拝者でにぎわう。
御祭神
主祭神は大山積大神で中世には因島村上水軍の守護神として崇敬されていました。
主祭神
大山積大神 |
山の神・建築土木工業の守護神・船玉の神
開運厄除けの神・交通の守り神
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相殿神
須佐之男命 |
海の神・厄除けの神・疫病退散の神
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天児屋根命 |
言霊の神・声音の神・中執り持ちの神
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大国主大神 |
結びの神・開運の神・大地と屋敷の守り神
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事代主神 |
招福の神・商売の神・言葉の神・漁業の神
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御神宝
昭和九年、境内から弥生時代の須恵器・高坏が発掘されており、古代祭祀の杜と考察される。